戦場駆け征く
「攻め込めェー!」
騎兵隊長の声がした。
蹄の音を鳴らしながら、戦塵を巻き上げて燦城に攻め込んだ。
民は居ない。おそらくは家の扉を固く閉ざしているのだろう。
本陣は何処だ、と思う間もなく、隊長は真っ直ぐに馬を走らせていた。それを追う兵士。さらにその後に続く歩兵隊。
隊長の向かった先には、幕舎があった。この中に珪王がいるのだろうか、それとも王城に篭っているのか。
いや、この物々しい幕舎の空気は、恐らく王が此処に居るからだろう。
また、攻め込んだ歩兵隊の半数ほどは、王城を包囲している筈。邑丁は何処に居るのだろう、とふと考えた。
剣を持って突進してくる敵兵。しかし数は少ない。篭城戦で消耗させることができたのだろうか。しかし、篭城戦の残兵が援護しに来るのはまずかった。速攻をかけることに意味がある。
騎兵隊長の声がした。
蹄の音を鳴らしながら、戦塵を巻き上げて燦城に攻め込んだ。
民は居ない。おそらくは家の扉を固く閉ざしているのだろう。
本陣は何処だ、と思う間もなく、隊長は真っ直ぐに馬を走らせていた。それを追う兵士。さらにその後に続く歩兵隊。
隊長の向かった先には、幕舎があった。この中に珪王がいるのだろうか、それとも王城に篭っているのか。
いや、この物々しい幕舎の空気は、恐らく王が此処に居るからだろう。
また、攻め込んだ歩兵隊の半数ほどは、王城を包囲している筈。邑丁は何処に居るのだろう、とふと考えた。
剣を持って突進してくる敵兵。しかし数は少ない。篭城戦で消耗させることができたのだろうか。しかし、篭城戦の残兵が援護しに来るのはまずかった。速攻をかけることに意味がある。