都会の魔女
アズラエルがイシュのベランダに戻ってくると
イシュはいつものように向かい入れてくれた。

「アズ、お疲れ様。」

「ただいま、イシュ。

今回はイシュの機嫌が関係したのかな?
かなりの大惨事だったね。

3人の死傷者が出るなんて・・・」


「何言ってるの、アズ。

私は仕事に私情は挟まないわ。
いつも通りやっただけ。

今回は依頼者の憎しみが大きかっただけよ。
本当に殺したいと思うほど憎んでいたから。

その念の強さが私の呪いにプラスされて、あれ程の事故を引き起こしたのよ。

自分の息子をも巻き込む程のね。
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