都会の魔女
3ヶ月後
派遣の契約期間が過ぎ、洋子は会社を去ることになった。

これを機に社員にならないか、とも言われたが丁重にお断りした。

色々あったが、やっとマサルとの結婚が具体的になってきたので
しばらく仕事を辞めて、花嫁修業とやらに専念したかったのだ。

仕事最後の日。
ささやかな送別会の席で、洋子はガンさんに
「会社やめても、これからも時々相談に乗ってもらっていいですか?」
と言うと、ガンさんは

「もちろんだよ。」
と言ってくれた。

2人は携帯番号の交換をし、固い握手を交わして別れた。
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