都会の魔女
「何だ、今の声は・・・」
恵介はビルの奥にある階段を駆け上がると
すでに2階へと到着していたエレベーターの前に行った。
エレベーターの中では直人が顔面蒼白で立ちすくんでいた。
「俺の指が・・・
指が・・・・・」
そう言う直人の右手には人差し指と中指が無かった。
エレベーターがリードを挟んだまま動き出したためにリードが引っ張られ
それをクルクルと指に巻き付けていた直人の人差し指と中指は、無残にも引きちぎられてしまったのだ。
「今日は、新月だったのか・・・・」
恵介が虚無感で立ち尽くしていると
ビルの前の電線にとまって それを見ていたアズラエルは
「カッー!」
と一鳴きすると、空へ飛び立った。
恵介はビルの奥にある階段を駆け上がると
すでに2階へと到着していたエレベーターの前に行った。
エレベーターの中では直人が顔面蒼白で立ちすくんでいた。
「俺の指が・・・
指が・・・・・」
そう言う直人の右手には人差し指と中指が無かった。
エレベーターがリードを挟んだまま動き出したためにリードが引っ張られ
それをクルクルと指に巻き付けていた直人の人差し指と中指は、無残にも引きちぎられてしまったのだ。
「今日は、新月だったのか・・・・」
恵介が虚無感で立ち尽くしていると
ビルの前の電線にとまって それを見ていたアズラエルは
「カッー!」
と一鳴きすると、空へ飛び立った。