都会の魔女
ある日、アビーは自宅兼事務所の窓を開け
数十メートル先に見えるイシュの部屋の窓を双眼鏡で覗いていた。

「昼間はやっぱりお休みかな・・・」

すると突然 目の前が真っ暗になった。

「わー、何だ?!」

アビーが双眼鏡を取ると、そこにはアズラエルが羽をバタバタさせながら睨んでいた。

「おー、アズラエル君か。」

「アズラエル君か。じゃないよ!
何 覗いてるんだよ。変態!」

アズラエルは少々ご立腹気味で、アビーの部屋の窓枠にとまった。

「おいおい、変態は無いだろ。」

アビーはそう言いながらアズラエルを見ると、アズラエルの首にはアビーの上げた金貨付きのブレスレットがかかっていた。
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