都会の魔女
「じゃ、学校行って来るね。」

「りさ子、ちょっと待って。
何か スカート短すぎるんじゃないの?」

「そんなことないよ。
今はみんなこれくらいだよ。」

「みんなはみんな。
あなたが別にみんなに合わせる必要ないでしょ。

学校では何も言われないの?」

「そんなの言われないよ!

もう 朝からうるさいなぁ。
遅刻するからもう行くよ!」

「りさ子、ちょっと待ちなさいってば!!」

りさ子は幸子の言葉を最後まで聞かずに、勢いよく玄関のドアを閉めて学校へ向かった。

母 幸子はいつもこんな調子なのである。
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