都会の魔女
「ママ、まだ何か用?

もういいから下に行って!」
と、りさ子が言った。

しかし母は ゆりえの顔を覗き込みながら

「あなた高校生なのに お化粧してるの?」
と言った。

ゆりえが
「はぁ・・・」
と面倒くさそうに答えると、
今度はマキに向かって

「あなたは随分と髪が黄色いのね。」
と言った。

マキは不機嫌そうな顔で幸子をにらみつけた。

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