都会の魔女
そんなある日
満を持し、勇気を出して告白する事にした。

さおりは素直にタカシへの気持ちを伝えると
その思いはタカシに通じ、晴れて二人は交際することになった。

それからのさおりは 毎日が夢のように幸せだった。

タカシに自分の絵を見てもらったり、
二人で美術館めぐりをしたり、
絵を描くために、一緒にきれいな景色を見に行ったり。

また、タカシが仕事で忙しい時はジャマにならないよう
遠慮がちにタカシの身の回りの世話をすることもあった。

そんな生活に、さおりは満たされていた。

「こんな時間がずっと続くといいな。」
さおりはそう思っていた。
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