初恋タイムスリップ【完】
「おいで…」
成海くんは部屋を出て、長い廊下を歩いて一番奥の部屋を開けた。
「ここは…?」
「父さんの書斎だよ」
「入っていいの?」
「大丈夫だよ。これ…見てごらん」
分厚いアルバムが、何冊も大きな本棚に並んでいた。
成海くんがアルバムを開くと、たくさんの赤ちゃんの顔写真がはってあった。
「父さん、写真が趣味でね。
取り上げた子はみんな写真を撮って、
一枚は出産したお母さんにあげて、もう一枚はこうやってアルバムに入れているんだ。
すごい数だろ。
こっちは出産したお母さんたちからの、お礼の手紙だよ」
「…出産?」
「あ…
父さんはF医科大病院の産婦人科医なんだ。
忙しいから、うちの父さんもほとんど帰ってこないよ」
「お医者さん…?」
「もう暗くなるから、送っていくよ」
「まだ私、時間大丈夫だよ?」
「今日は誕生日だろ?送っていくよ」
成海くんは部屋を出て、長い廊下を歩いて一番奥の部屋を開けた。
「ここは…?」
「父さんの書斎だよ」
「入っていいの?」
「大丈夫だよ。これ…見てごらん」
分厚いアルバムが、何冊も大きな本棚に並んでいた。
成海くんがアルバムを開くと、たくさんの赤ちゃんの顔写真がはってあった。
「父さん、写真が趣味でね。
取り上げた子はみんな写真を撮って、
一枚は出産したお母さんにあげて、もう一枚はこうやってアルバムに入れているんだ。
すごい数だろ。
こっちは出産したお母さんたちからの、お礼の手紙だよ」
「…出産?」
「あ…
父さんはF医科大病院の産婦人科医なんだ。
忙しいから、うちの父さんもほとんど帰ってこないよ」
「お医者さん…?」
「もう暗くなるから、送っていくよ」
「まだ私、時間大丈夫だよ?」
「今日は誕生日だろ?送っていくよ」