初恋タイムスリップ【完】
食べ終わり、みんなで部屋に戻った。


部屋に入ろうとした時、ドアの前で肩をたたかれた。


振り向くと、前野さんと女子二人が立っていた。





「ちょっと。話しがあんだけど」


怖っ。。。。


「話しって何よ!」



英理が言い返した。




「あんたには関係ないでしょ!」


英理は一歩前野さんに近づいて、


「あんただって、後ろに二人連れてんじゃない。

あたしは美音の親友なの。
話しがあんなら、あたしも聞くけど!」


英理と前野さんが廊下で言い合っていたら、部屋の仲間も何事かと歩く足を止めた。




部屋の中にいた子も、廊下に出てきた。



「私、この修学旅行で 成海くんに告白するから。

桜木さんなんか、成海くんに似合わない!

私が彼女になったほうが、背の高さのバランスもいいし、家だって同じ方向だし、

私のほうが、桜木さんよりかわいいし!」


クスクス笑い声がした。

その笑い声はだんだん近づき、私と英理の前に立った。




「告白すんならしてみなよ、

あんた、絶対振られるよ」



笑いながらそう言った。

重岡さんだ。





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