初恋タイムスリップ【完】
「これで懲りたんじゃない?

でも逆ギレして変なことしないといいけど」


英理が腕組みしながら言った。




私がちゃんと前野さんと話した方がいいのかも。

じゃないと
嫌がらせは終わらない。



みんなに守ってもらうばかりじゃなくて、

私もはっきりと、前野さんに気持ち伝えなくちゃ。




「私、前野さんと話してくる」

「美音、私も一緒にいこうか?」


英理が心配そうに言った。


「ううん。大丈夫。ありがとう。

ちゃんと私も自分の気持ち、わかってもらう」




私は前野さんに向かって
歩きだした。







「前野さん」



泣いている前野さんに、私もしゃがんで声をかけた。




前野さんは睨みつけるように、私の顔を見上げた。









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