初恋タイムスリップ【完】
「私、成海くんが好き。

この気持ちは誰にも負けない。

前野さんにも、絶対負けない。

どんなに嫌がらせをうけても、私は絶対負けない」







前野さんは黙って立ち上がり、行ってしまった。







英理がそばに駆け寄ってきた。



「美音、大丈夫?頑張ったね」




「うん」







こうして修学旅行は終わり、また新幹線に乗って帰った。




帰りの車内、成海くんのそばに、前野さんはいなかった。




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