初恋タイムスリップ【完】
「なんで…美音が…いる???」


成海くんは自分の頭をガシガシとかいて、

髪をぐしゃぐしゃにした。

成海くんは完全に、寝ぼけていた。






「プリント持ってきたの。お母さんがあがってって。

だから…。

お母さんと優くんは、今、買い物いっちゃっていて…」






私はブラウスの胸元を押さえながら起き上がった。




スカートもまくれて、成海くんからパンツ見えてたかも。



「ごめん。俺、寝ぼけて…こんな…ごめん」





成海くんはさらに髪ををぐしゃぐしゃにした。


「謝られるような事、



私…されてないから」



成海くんは、私のそばにきた。




「美音、ほんとごめんな」

成海くんはうつむいていた。




謝らないで成海くん…





私は成海くんの手を握った。



「私…大丈夫だから…

成海くんになら…大丈夫だから」






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