初恋タイムスリップ【完】
花火は、川沿いの広い公園で打ち上げている。




毎年、私の部屋からも花火が見えたから、花火大会には行ったことがなかった。



川沿いにはたくさんの出店が出ていて、大勢の人でごった返していた。



人混みで成海くんから、離れてしまいそうになった時、成海くんが私の手をにぎった。






ずっと何も話さないで、人混みの中、手をつないで歩いた。





広い公園に着いた。





ド−−−−ン!!!






花火が上がった。




お父さんのいうとおり、下から眺める大きな花火は、音も大きさも全然違った。






成海くんと夜空を眺めた。




「美音、誤解だからな」






成海くんが私を見て、はっきりと言った。



「誤解…?」





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