初恋タイムスリップ【完】

将来の夢

成海くんとは病院の前で別れて、お父さんの車に乗って帰った。



家族3人で車に乗っているのが、不思議な感覚だった。




家に着いたらすぐに、部屋に上がって、ベッドに横になった。







東京か…







成海くんは自分の将来の夢をしっかり見据えている。






24歳の成海くんは、東京にいたのだろうか…




お医者さんになる夢を叶えていたのだろうか…





成海くんは医者になる夢を叶えるために、一生懸命勉強を頑張っている。





私の中学の頃の夢は、なんだっただろう。



ピアノの先生?



違う。



私はその頃、音大付属高校に受かることしか、考えてなかった。


ピアノを練習すればお母さんが喜ぶ。




音大付属に入れば、お母さんが喜ぶ。




ピアノはお母さんを喜ばせる手段でしかなかった





自分の将来の夢のためにピアノを練習していたわけじゃない。





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