初恋タイムスリップ【完】
何…今の………



体が、



ガクガクしてきた。




怒りで体が震えるってこういうこと…





すごい
ムカ つく


優くんの前から立ち上がって、一年女子たちの後を追いかけた、



ムカつく



ムカつく!!!




追いかけてどうするのかわかんないけど、なんか、言わないと気が済まない!





どんどん一年女子達に近づいた。





ガシッ!





腕をつかまれた。





私の腕をつかんだのは、成海くんだった。







そして




優くんの元へ、連れ戻された。



成海くんは、優くんの前にしゃがんで、優くんの洋服についた砂をはらった。




「成海くんは、あんな事を言われて、ムカつかないの?」




優くんは、地面に指で絵を描きだした。



成海くんはそれを、しゃがんだまま優しい眼差しで見つめていた。




「ムカつかないわけないだろ」




成海くんは立ち上がった。



「でも…これが、現実なんだよ」






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