初恋タイムスリップ【完】
その日の夜、ベットの中で、天窓を見つめていた。

あと2日。


私の心はもう決まっていた。


この決心はもう、揺るがない。




次の日、


朝起きると、すでにお父さんたちはいなかった。


今日は成海くんの家に行く約束だった。




私は出かける準備をした。



首にはリングのついたネックレス。



自転車に乗って、成海くんの家まで猛スピードで走った。



インターフォンを押すと成海くんが出てきた。





「おはよう」


息を切らしている私を見て

成海くんは吹き出すように笑った。


「あんまりスピード出すなよ、危ないから」



笑いながら優しく髪を撫でた。



リビングにいるお母さんと優くんに挨拶をして


階段を上り、成海くんの部屋に入った。


成海くんはベットに腰掛けた。


私も隣に座った。


「あのね…」




「ん?」




私は言うのに、少し緊張した。


「今日…お父さんとお母さんが温泉に一泊旅行で、いないの」



「そうか…」





「成海くん、うちに…泊まりにこない…?」


成海くんは、考えていた。




「泊まるって…


美音、そういうことわかってて言ってんのか?」




私はうなづいた。




「わかった…
とりあえず下行こう」




私たちは階段を下り、広いリビングに入った。


「あ、美音ちゃん、お茶飲む?」



お母さんがカウンターキッチンから声をかけた。

「すみません」


「座って座って!」



私はテ−ブルの椅子に座った。

成海くんはまた2階へ上がっていった。






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