初恋タイムスリップ【完】
成海くんは私の自転車にバッグを乗せ、自転車を押してくれた。


二人ならんで私の家へ歩いた。





途中、


橋の上から川を見ると、川沿いに並んだ桜の木々が咲きはじめていた。


下にはたくさんの菜の花が揺れていて、


淡い桜のピンクと鮮やかな菜の花の黄色が

川に沿ってずっと先まで続いていた。



夏休み


この川沿いを歩いて、花火を見た。




二人手を繋いで、下から見上げた大きな花火


私は絶対に忘れない。





「美音」




優しく私の名前を呼ぶ成海くん。



私の大好きな、右側だけの八重歯を見せて、はにかむように笑う

成海くんの笑顔。






大好きだよ…



成海くん











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