初恋タイムスリップ【完】
橋の上に来て、私は立ち止まった。
「成海くん」
泣かない
絶対に泣かない。
「ん?」
優しく成海くんが私を見て、大好きな笑顔を見せた。
大好き
本当に
本当に
大好きな笑顔。
もう
二度と見ることはできない。
「私は、成海くんの未来が、東京の病院でお医者さんになっている
そんな未来であってほしい」
泣かない
絶対に泣かない
「私はずっとずっと
ずっ………と
成海くんの夢が叶うことを祈っている」
成海くんは真剣な表情になった。
「どうした?美音?」
「もう…会えない…………」