初恋タイムスリップ【完】
家に入るとお父さんたちが帰ってきていた。


私は涙が止まらないでいた。




「どうしたんだ?美音?」



お父さんが心配そうに声をかけてきた。



「ううん…大丈夫」





お母さんが洗面所から出てきた。



私の泣き顔を見ると、お母さんは私を抱きしめた。





「…ごめ…ん…ね…


………み……お……」






お母さんの声を久しぶりに聞いた。








私はお母さんに抱きしめられながら、声をあげて泣いた。

















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