初恋タイムスリップ【完】
夜、自分の部屋でベッドに入り、天窓を見つめた。



明日、目覚めたら25歳の誕生日だ。






すると


また部屋中に光が降ってきた。



あの時と同じかわいらしい女の子が現れた。





「これで本当によかったの?」


女の子は悲しそうに私に言った。




「うん」




「そう…」




私は起き上がって女の子に言った。



「お願いがあるんだけど、やっぱり、過去を修正しなかった事にしてほしい。

私の中だけのことにしてほしい。

修正なんかしちゃいけなかったんだよ。お願い」





女の子は、しばらく考えていた。



「そしたら彼との一年間の思い出が、あなただけには残って、

彼には残らないのよ。いいの?」




「うん」




女の子はニコッと笑った。


「わかったわ。


明日目覚めたら、2010年4月2日よ。

修正した過去の記憶を、あなた以外の人から消すわ」





「うん」




「じゃあ…



眠りなさい…………」





女の子は光を集めて



また



私に放った。







さようなら






15歳の私








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