初恋タイムスリップ【完】
次の日、今日は土曜日で、私は仕事が休みだった。



私はあの時と同じように、自転車に乗って、成海くんの家へ向かった。




覚えている道のりの先に、広い庭 大きな家




インターフォンを押すと、やっぱり成海くんが出てきた。



「おはよう」





明るいところで見た大人の成海くんは、

私をすごくドキドキさせた。



「おはよう」



成海くんは笑った。



私の大好きな笑顔。









家の中に入ると、お母さんが出てきた。




私の知っている成海くんのお母さんだった。




「初めまして。桜木 美音です」




お母さんは、ふふふっと笑った。



「こんにちは。美音ちゃん。
お父さん!!!」





成海くんのお母さんはリビングに向かって言った。




カチャ




リビングから出てきたのは、病院で見た成海くんのお父さんだった。




「あ〜綺麗なお嬢さんになったね。


美音ちゃん。こんにちは。

ゆっくりしていきなさい」




…………………?











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