初恋タイムスリップ【完】

成海くんの彼女

私が落ち着くまで、

成海くんは私の頭を優しくポンポンとなでていてくれた。


私は、しばらく涙がとまらなかった。





「マフラーが…」

涙でぬれてしまった。


「いいよ、これ、持ってな。学校にしてきなよ、俺の彼女って証拠」



そういって成海くんは、私の頭から手を下ろした。





私が成海くんの彼女





「じゃあ、また明日な」




成海くんは、何度も振り返りながら、帰っていった。

私は見えなくなるまで

ずっと

ずっと


成海くんを見つめていた。







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