初恋タイムスリップ【完】

苦しみ

うちの中学の二年生はクラス40人の4クラス。


田舎にしては人数が多い。


でも、

その中で付き合っている子たちは、ほんのわずかで、

私と成海くんが付き合い始めた事は、あっという間に学校中に広まった。


「なんであのかっこいい成海くんが、あの子と?」


「なんで成海くんが…」




という声ばかりが私の耳に届いた。




わかってる。



私だって不思議なんだから…わかってる。





成海くんは優しい。

ただ

付き合うって何なんだろう…

ただ、何も話さずに一緒に帰る事?


彼女って何?


成海くんのマフラーをすること?

成海くんはそれで楽しいの?

私といて楽しいの?

私なんかと・・・


私みたいなのと・・・





そんな事をいつも考えていた。





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