初恋タイムスリップ【完】
父親は仕事が忙しく、たまに帰ってきては、母親を怒鳴り、時には殴り、母親の叫ぶ声が家中に響きわたる。


こんな家、もうやだ…


友達がとてもうらやましかった。


“お母さんと買い物に行ったんだよ”




“お父さんてさあ、食べるとき、いつもこぼしてさぁ馬鹿だよね…”


そんな普通の出来事が、我が家には全くなかった


お母さんと一緒に買い物なんかしたことない。



お父さんと食事した記憶がない。

私はいつも母親の監視の元での食事だ。




私はどうしてこんな家に生まれてしまったんだろう。





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