初恋タイムスリップ【完】
家の中はこんな状態で、学校では毎日のように嫌がらせの紙が下駄箱に入っていて。

苦しかった。


でも、そんなこと誰にも言えない。


誰にも悩みを打ち明けることもできず、

この暗闇からどうやったら抜け出すことができるんだろう…

一人悩んでいた。



毎日のように【死ね】の紙を見て、

いっそのこと、本当に死んでしまいたい。

そんな風に思った時もあった。

そしたら、もう苦しまずにすむ。



でもふと思った。


私が死んだら、お母さんは泣いてくれるの?


お父さんは泣いてくれるの?



私が死んだら、悲しんでくれるの?


悲しまないよね。顔も見たくないんだもん。


悲しまないよね。私の存在すら気にも留めてないんだもん。

だったら、

死んだって、意味がない。


じゃあ…どうやったら、私の気持ちに気づいてくれるの?


どんな娘だったら、お母さん幸せだった?

どんな娘だったら、お父さん心配してくれた?



どんな娘だったら愛することができた?




ううん。違う。そんな問題じゃない。


私はきっと




望まれて生まれてきた子じゃなかったんだ。




そんな考えばかりが浮かんで・・


暗い


暗い毎日が私を苦しめていった。










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