初恋タイムスリップ【完】
ピアノを習っていたのはクラスに8人いた。





一週間しか練習期間がなかったせいか、

ほとんどの子が途中までしか弾けなかったり、

つまづきがちな演奏だった。




順々に演奏が終わり一番最後だった私の番になった。






緊張








静まり返った音楽室に私のピアノの音色が響いた。







完璧に最後まで弾いた。







弾き終えた瞬間拍手が沸き起こった。







「桜木さんで決まりね」



音楽の瀬戸先生が拍手をしながらいった。






うれしかった。






自分を認めてもらえるのが初めてだった。






演奏が終わり、グランドピアノにカバーをかけていた。



その時


「ピアノ上手だね」






笑顔の成海くんが声をかけてきたんだ。














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