初恋タイムスリップ【完】
2000年3月28日

中二の終業式の日



私は家へと続く細い道の前で、自分から初めて自分の気持ちを伝えた。





「成海くん……別れたい」




成海くんは、黙っていた。


そして



「ごめんな…」




と謝った。





「じゃあ、ちゃんと食べろよ…」




それだけ言って



成海くんは一度も振り返らずに帰っていった。




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