初恋タイムスリップ【完】
●過去へ【美音14歳】
「………らぎ
くらぎ!!!
桜木!!!」
ん…
目が覚めた。
「寝てんじゃないぞ!起きろ!
え〜明日から春休み…」
ん?
誰?
ここは?
どこ?
目の前には茶色の机。
私は中学の制服を着ている。
見上げると真っ黒の黒板
『3月28日』と書いてある。
ここは
中学校の教室だ!!!
「え−−−−−−−−−−−−−−!!!!」
思わず立ち上がって自分の全身を見た。
「桜木!どうした!お前今日おかしいぞ!」
笑い声がした。
ハッとして椅子に座り、周りを見渡した。
そこに、
ずっと
ずっと
ずっと…
逢いたかったかった人
成海くんの笑顔があった。