初恋タイムスリップ【完】
それから、

音楽の授業は幸せ過ぎた。


成海くんの指揮でピアノが弾けるなんて

私は嬉しすぎて、

平凡な学校生活が、一気に毎日が楽しみになった。


本当に

音楽の時間が楽しみでしかたなかった。



そんなある日の朝

「このクラスの指揮者と伴奏者は、放課後音楽室にきてね−。練習するから−」

瀬戸先生が教室の入り口から叫んだ。




放課後練習


成海くんと・・・


私は

その日の授業は全く頭に入らないほど、興奮状態だった。


ふと成海くんを見ると、

いつも成海くんの周りには、人がたくさん集まっていた。



女の子も…





私は人見知りだし、男の子と気軽に話せるようなタイプではない。




成海くんとは真逆…





「み〜お〜

成海くん見つめてんの〜」

!!!


耳元で声がした。

親友の英理(えり)だ。

「み、見つめてなんかないよ…」




さすが親友。


バレバレだった。





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