ドーンッッッ!!





空澄が輝いて見え、思わず手を合わせそうになった時だった。



「イタタタタ…ッ」


「…ってぇぇえええ!!!」


羽のクッションの中から、女性達の声が。


現れたのは、ルナが現れた時に着ていた魔女っ子の服を着た少女と

白のワイシャツに、かなり短いジーンズ生地のショートパンツを格好良く履きこなしたお姉さまと呼びたい位のナイスボディな女性だ。


だが、起きあがったお姉様の腕を見て 思わず息を飲んでしまった。


「あ…!!腕…」


右腕に、禍々しい程どす黒い、散弾銃らしきものが着いていた。



「あ゛…?誰だテメェ」


紅く、長い髪を左手でかき上げながら俺をギロリと睨んで来るッ!!


「え!?あの……その…ッ」


「ああそうか。名前も言えねぇのか、カスは!!」


「………はっ?」



え?え?何?今何て言われたんだっけ?



ああ、そうだ。カスって…!!カスって言われたーー!!!!



「何この人ーー!!怖いんですけどッ!ガラスのハートが粉々になったんですけどーーー!?」


無防備…と言うか、憧れまで抱いた女性に放たれた、ライフルよりも殺傷力のある言葉に、一瞬フリーズまでしてしまったではないか…!!


「ピーピー喚くんじゃねぇよ。こっちは散々な目にあって機嫌が最高に悪いんだ」


彼女は低い声でそう言いながら、ショートパンツからタバコを取り出し口に咥えた。




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