ドーンッッッ!!
だが、デブラは気付かない。
地上に降り立ち、直ぐに星を出て行ってしまったガンノードの行動の意味に。
裏切られたと思った。
自分の全てを与えた、言ってしまえば、どの民よりも愛しているガンノードが
何故星を守らず出て行ってしまったのか。
この感情は あの時の気持ちより何倍も辛かった。
自分の頬に熱いものが伝って初めて、“愛”がまだ自分の中にある事を知った。
そして、今までの行動がどんなに身勝手なものだったのかをも。
気付いて後悔した。自分は今まで何をしてきたのか…と。
簡単にやり直せる事ではない。だが、自分の仕出かした事に収拾を付けるのもまた自分自身なのだ。
まだ何か、出来る事があるのなら。
…そうだ、星を見守っていなければならない自分の代わりに、愛する我が子を連れ戻してもらおう。
そして選ばれたのが彼女達だった。
何も知らず、ただただデブラを信じて
“ガンノードの想い”に気付かない彼女を心から信じて----------…………