ドーンッッッ!!
作戦
「やあやあ皆さん、おそろいで」
「……最初から居たじゃない…」
みんなの冷ややかな視線と、アイユからの鋭利なつっこみで肝が完全に冷えた。
まあ、仕方が無いのだが。
喧嘩しながら去って行ったかと思えば
帰ってくるなりそんな焦点ズレズレの台詞を吐き
制服は土埃にまみれ
喧嘩相手と一緒ににこにこと無駄な笑顔を振りまいていたのだから。
「まあまあ、良いじゃないか。
それよりさ。ガンノードの事、もっと話合った方がいいと思うんだ。
これから多分、対峙していかなきゃならなくなるだろうし…。
その時の為に作戦を練ろうじゃないかと空澄と話し合ってきた所だ」
「ホントですかッ?それならさっさと話しあおうです!!」
うん、ゴメン。嘘だ。
心の中でルナに謝罪をし、離れた場所に立つブラスカさんにも声が聞こえる位置に移動した。
「えっとぉ~…。先ずは…うん。俺の口からは言えない。
ここは天使様からの指示を仰ごうではないかっ!!」
「……もう少しマシな話しのフリ方はないもんかねぇ…」
…話し合ってきたって事にしよう って言ったのは空澄なのだから
やれやれ と言いながら冷ややかな目線を送ってくるのはやめて欲しいのだが。