ドーンッッッ!!
静かに布団へおかゆと、薬を運んで
「おい、起きれるか?」
と、身体をゆすってみた。
「んん…?」
とろんとした瞳だったが、ゆっくりと起きあがる事は出来た。
「大丈夫…じゃないよなー。飯、食えるか?
たまご粥作ってみたんだけどさ、あ、勿論無理はすんなよ?
でも…食わないと薬も飲めねぇし…。
ゆっくりでいいから、な?」
一気にまくし立てる俺。
これは仕方がない。
俺には同年代の女の子とお話する機会が全く持って無かったのだったから。
多分、小学生の時以来じゃなかろうか…。
その時の甘酸っぱい気持ちを思い出し、急に胸が熱くなった。
「あ…の…?」
おおっ!?俺、今トリップしてました!?
「ああ、ごめんごめん!!
さぁさ、食べて食べて!!」
彼女は俺に向けて、疑問たっぷりの視線を投げかけながら
渡したおかゆに口を付けた。