ドーンッッッ!!




少女の切実な訴えを聞き、光夜さんは。


「ルナちゃん…。


勿論、太陽君には、安心してガンノードと対峙して貰う為に

私達がちゃーんと見張るつもりでいるんだよ。


ルナちゃん達も協力してもらうし、それなら安心でしょう?」


悟りでも開きそうな位の穏やかな笑顔でそう言いながら、ゆっくりとルナに近づいて行き、


そっと頭を撫でた。



「そうだったんですか…?

それなら、タイヨウも安全でしょうね!」



というか、今キミが危険な気がします。



「そうだとも!

あ…でも…。


もし…いや、万が一。


太陽君の身に何かが起きてしまった時には。


安心して。私がキミのナイトになってあげるから…」



光夜さんは、縁起でもない事を言いながら


頭にあった手をゆっくりと頬に持っていく!!


「おいセクハラ天使。

いい加減にしないと堕天させんぞこの野郎!!」


我慢できずに叫んでしまった俺。


空澄はにやにやと生温かい視線を俺に向けてきたが


光夜さんは、脅えた様にピタッと動きを止める。



それどころか、少し…震えてやしないか?



「だだだだ…だだッ…!堕天だなんて…ッ!!る…ルシファー…あわわわわ」



頭を抱えてしゃがみ込んでしまった彼の代わりに、空澄が説明をしてくれた。


「彼はねぇ、一度堕天使ルシファーってヤツに会ってるんだよねぇ。

その時にされたイタズラを思い出して脅えてるんだよ。

可哀想にねぇ…ププッ」


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