ドーンッッッ!!
回想をしつつ、先程の質問に答える。
「大丈夫だろ。起き手紙してきたし、腹が減ったら何か買って食うだろ…っと、忘れるとこだったわ。
ちょっと、そこの花屋に寄って良いか?」
「?ハイ、良いですけど…」
なんでですか?
って声が聞こえてきそうな顔だったが、少しその場で待っているよう促し、俺一人で花屋に入る。
欲しい花を選んで、大きな花束にして貰う。
その大きさは、両手に抱えきれない程に大きくて。
店員さんに『送りものですか?受け取る方は、嬉しいでしょうね』なんて、居もしない彼女の話に持っていかれて、ちょっとだけ困ってしまった。
会計を済ませて外へ出ると、ルナは大きなアジサイの花の前にしゃがみこんでいた。
「ルナ、終わったよ」
「タイヨウ。
コレ、綺麗な花ですねぇ~。
アローマデンクにも色んな花があるんですけどッ
こんなに可憐で豪快な花は見た事が無いです。
いっぱい花が寄せ集まって、何だか友達みたいですねっ!
あ…あとは、家族 って言うんでしたっけ…。
私には分からないですけど…。きっと、そんな感じの花ですね!」
少し切なそうに微笑む彼女。
なんと声をかけたらいいのかが分からなくて…
ただただ立ちすくむ事しかできずにいた。
「さて…っと。
じゃあ、行きましょうか?あれっ?その花束…」
「あ…コレ。
これは…そうだな。悪いんだけど、話は着いてからにしない?
もう、すぐそこだから」