ドーンッッッ!!



彼女は、少し俯き そして。



「はい…ッ!

タイヨウが私達を忘れてしまっても


私だけはきっと、永遠に貴方を忘れないと誓います…ッ」



涙を浮かべ、震えた声で


それでも、意志だけは強く、強く感じた。



「…馬鹿だな…。


俺だって忘れねぇよ…。


ずっと、毎日、お前たちの…お前の事を考えるよ。


忘れても、思い出すよ。


絶対、約束する」



嗚咽を漏らしながら、子どものように泣きじゃくる彼女が愛しくて。


真珠のように綺麗な滴を、人差し指で すくった。



「絶対…っ忘れないからぁっ…!」


「ああ…俺も。約束だ…」






震える、肩。



何故か分からないが、気付いたら俺も涙を流していた。



互いに抱きしめ合い、固く 固く 約束の契りを交わす。



…なあ、ルナ。



きっとお前は知っていたんだろうな。




知っていたからこそ涙を流してくれたんだよな。







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