ドーンッッッ!!
完全下校も終わり、校舎には職員室だけに明かりがともっている事を確認する。
ルナ達のおかげで、この場所には見回りすら来れなくなっていた。
でも、万が一という事も考えて 第二校舎には明かりを付けない。
窓から差し込む、月の明かりだけが頼りだった。
…無音。
皆息をひそめ、気配すら感じられない。
廊下に響く、俺の足音だけが静寂を阻止していた。
……が。
ズズッ…
どこかの教室から、椅子を引く音が聞こえ、思わず歩みを止める。
誰か…居るのか…?
暫くその場で辺りを伺ってみたが、それらしい人影や物音は感じ取れなかった。
先程より緊張感を高めて、まっすぐ廊下を進む。
心臓が、痛い位波打っている。
呼吸が荒くなる。
…怖い。
けれど、逃げ出すわけにはいかない…!!!