ドーンッッッ!!
「空澄!!何が…」
無事だった事を安堵し、直ぐに上の様子を聞こうと思ったのだが。
「来るな!!!」
今まで叫んだ所を見た事が無かった彼が、咆哮している所を初めて見た。
「キミは来ちゃいけない。
元々、ガンノードをおびき寄せる為に協力してもらったんだから。
危険な目に合わせたくないんだ。
…さ、もうここから出た方が良い。
人気のある職員室に行くか、校舎から出ればキミはもう大丈夫だから」
早く行ってと叫ぶ空澄。
でも俺は、一歩も後ろに歩くつもりは無かった。
…キミは大丈夫 だって…?
上でドタバタする音を聞いて、叫び声だって聞いて。
皆が危険なのに俺だけ無事に済ませるって…?
そんな……
「そんな選択肢は、俺にはない。
ふざけるなよ。
俺の覚悟は、危険になったら逃げ出す程度のモンだって思ってんのか?
自分たちだけカッコつけんじゃねぇよ。
…俺にもなんか出来んだろ。カッコつけさせろよ、…最後にさ」
「太陽…!キミは、もしかして…」
空澄が目を見開いて驚く。
…ああ、気付いてるよ。
気付いてるけどさ、もう、そんなのにこだわってらんねぇんだよ。