ドーンッッッ!!
「けど、やっぱり…」
「…ンだよ。せっかくカッコいい台詞だったのによぉー。
しらけるだろーが。俺が勝手に協力したいんだ。
だから、勝手にやらせてもらうぞ」
行こう、そう言ってルナの手を引く。
彼女も頷いて階段を駆け上る。
「あっ!ちょ…!!
…もう、ホントにキミって奴は…」
うるせぇよ。
俺は、こんな状況で、自分だけが助かりたいなんて思わない。
他人と関わりたくなくて。
関わる事が怖かったあの頃とは違うんだ。
今は―――――――。
「ここに居る皆を守りたいだけなんだよ!!」
誰にでも無く、寧ろ自分自身に言い聞かせる様に叫んだ言霊は
大きな世界の ちっぽけな俺に
とてつもない勇気をくれた気がした。