ドーンッッッ!!



……さて。思いつく方法は4つ。



①大人しく部屋の隅っこで新聞紙をかぶって寝る。

②彼女と二人で煎餅布団に潜り、イイコトをする(仮)

③男らしく『キミが使いなよ』と言い、自分は外のダンボールで寝る。

④友達の家に行く。(もしくは彼女に行って貰う)





…ここは消去法だ。③は、無理ってか嫌。雨降ってるし、第一175センチある俺が入れるような箱ではなかった筈だ。


②は…。うん。出来る事ならこれを選びたい。


だけど、そんな勇気のある男じゃない事くらい自分でも分かってる。


いいんだ、仕方がない。うん。とても残念だけれど。



残る選択肢は①と④。


俺には頼れる友達がいないが、彼女は違うかもしれない。


もし、誰も居ないんであれば 俺は大人しく新聞紙をかぶるよ。



やっと結論が出た頃には、風呂のお湯が溢れかかっていた。



慌てて蛇口を捻り、入浴剤を入れる。



そして、

「あのー…お話があるのですけれども…」



言いながらふすまを開け放った!!



けれど…



スッパーンという小気味のいい音を聞きながら




俺の思考は完全にストップしてしまったのだった。






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