ドーンッッッ!!
「死んだら呪ってやる―――――――!!!!馬鹿タイヨウ!!」
「…ハイ?」
最初に聞こえた言葉は、耳を疑う様な台詞だった。
白い天井を捉えていた視界が、ゆっくりと右に移る。
そこには、愛しい彼女の、美しい泣き顔が―――――とは行かなかった。
「うっ…何故空澄が俺の手を握っている…」
「…死の淵に居た人の台詞じゃないよねぇ」
起きあがろうとする俺を静止して、幾らかホッとした様な表情を浮かべた。
「今、彼女達が傷を塞いでくれてる所だから。だから僕が手を握りながら声をかけていた所なのサ☆」
空澄の後ろの、ぼんやりと光っている場所に目を向けると、ルナと、そして何故かガンノードが
俺に向かって魔法陣から光を当てている。
「…何だか異様な光景だな」
「ガンノードの魔法はアローマデンク一だからね。それに、彼女が言ったんだ。
キミを助けたいって」
ガンノードが…。やっぱり、彼女にも意志はあるんだ。理由を聞かずに抹消するなんて事、やっぱりさせられないな………。ん゛!?
「……って事は、馬鹿タイヨウっつったのも貴様か!!」
「えへッ」
ちょっとイラっとしたが、まあいい。
「ところで…」