ドーンッッッ!!
・第六章
神の子
死神が去った後も、暫くは起きあがれなかった俺だけど
「あ、もう起きれるよ。傷もふさがったし…」
最初の時よりも格段に健康体になった事を確認して、ルナとガンノードに治癒を止める様に言った。
「タイヨウッ!!大丈夫ですか!?」
魔法陣を消すとすぐに駆け寄ってくる可愛い想い人。
「あー。ありがとな。もう大丈夫だ」
笑ってみせると、ルナはホッとしたように息を吐いた。
「ガンノードも、ありがとう」
立ちつくす彼女にもお礼を言うと、ギジッという音を鳴らして、頷いていた。
穏やかーな空気が流れたと思ったら、今度は廊下からバタバタと駆けてくる足音が。
あ、何か、面倒な事になりそうな予感…
バーーーーーーン!!!
「うらぁぁあああ!!完全復活じゃーー!!」
「五月蠅いよ、ブラスカさん」
「ブ…ブラスカさぁん…!!そ…そこッ」
「あ……ガンノード…」
「何だこんちくショー!!かかってきやがれ!!」
うがああああああ……
と、何処から持って来たのか、木刀を手に叫ぶブラスカさんに、初めからここに居た俺たちはどん引きしていた。