ドーンッッッ!!
顔を真っ赤にしている俺とそれを見てニヤニヤと白い歯を見せる空澄の
浮かれた様子に苛立ったのだろうか。
一つ咳払いをして、光夜さんが乱れた空気を整えた。
「…あの、な。
逮捕とかそういう煩わしい事は人間たちの様な下等生物がやるものであってだな」
ちょいちょいちょーい!!
聞き捨てならんでしょ、今のは!!
何か反論を、と思ったのだが…。そうだった。ここには地球人、俺しか居ねぇや……。
諦めて大人しく口を閉じた。
「兎に角。我々天界は、これ以上お前に関与しない事を決めた。面倒d…あー…
降って来たのだよ、お告げがね!いや、マジで!!
…という事で、お前の処分はクィーンベルトの者たちに任せようと思うが
異論は無いか?」
今面倒だとか言いかけてた気もするが、まぁ良い。
「…私に選択ノ余地は無いと思われまス。皆さんガ良いなら、それで…」
チロリとブラスカさんを見るガンノード。
その仕草にブラスカさんは、ビクリと身体を跳ねさせた。…まだビビってるのだろうか。
「…あー…。あたしはしらねぇからなっ!!聞くならホラ、コイツにしろ!!」
そう言って前に押し出したのはカナタだった。
「あ、えっ?無理ですよぅっ…!!私じゃなくて、ほらっ!アイユちゃんにっ!!」
あわあわしすぎてメガネを落としながら、アイユの居る方を指差すカナタ。
メガネ、買い変えろよ。
指名されたアイユを見ると、
「…………え?何か言った…?」
彼女は一人、本を読んでいました。
「………………」