ドーンッッッ!!
「辛いに決まってる……!!」
「ふぇ…っ?」
想いに任せて引き寄せた彼女の体は、凄く温かかった。
「…た…タイヨウ?」
「…うるせぇよ…。何で俺をあおる様な事言うんだよ…。
言っとくけどなー、俺の方がお前より何倍も何十倍も辛いんだからな!!
だから言いたい事もしまいこんで、笑顔でサヨナラしようと思ってたのに。
お前のせいだからな。
責任、取れよ」
「タイヨ……」
俺の名前は最後まで言わせなかった。
人生で二回目のキス。ちょっと強引で、触れるだけの可愛いキスだったけど。
「…コレ、どういう意味か分かってる?」
呆けた顔をしているルナを力いっぱい抱きしめて、耳元で囁いた。
「コレが人間の求愛行動。
俺はお前が好き、って事。…分かる?」
「………えっ?…意味が…良く…」
まだ、分からないか。…仕方ないと言えば仕方ないけど…でも、やっぱりムカつく。
「さっさと愛を勉強して理解しなさい」
ちゅう。
今度は額にキスを落として、身体をゆっくりと離した。