ドーンッッッ!!
誰も見ていない筈なのに、何故だかこそこそと大金を部屋のあちこちに隠して回った。
一か所にこんなものを積んでおくのは流石にまずい。
「……いいか。こんな大金を持っている事、誰にも言うんじゃねぇぞ…。
命が危なくなる…」
誰とも関わる事は無いとは思うが…
くぎを刺しておく事にこした事は無い。
「???はい、承知しました。他言無用 という奴ですね!!」
何故四文字熟語を知っているかなんて、この際どうだっていい。
「とにかく、俺はもう学校に行かなくちゃならないから。
絶対誰にも関わるなよ、いいな?部屋に誰か尋ねて来ても居ないふりをしろ。分かったか?」
制服を取りに部屋へと向かいながら、最後の忠告をしたのだが…
「タイヨウ。残念ですが、その忠告を守るわけにはいきませんッ」
「あぁ!?」
振り返ると、今までスウェットにエプロン姿だった彼女が
何故かうちの高校の制服(しかも超ミニ)で立っているではないか!!
「おま…ッ!!何だ、その姿は!!何故うちの制服を知っている!!
って言うより、どこに制服を着る必要がある!?」
ルナはくるりと回って、俺に全身を見せてくれたが…
チラリと見えた、スカートの下の真っ白な物体は何なのか
という疑問が、頭の中でパンパンに膨れ上がる。
そして、その膨張した頭に、ミサイルの様な衝撃的な言葉を打ち込んでくる!!
「だって私、今日からあなたのクラスメイトになるんですからッ」
な…んだと…!?