ドーンッッッ!!
担任の紹介の後、
ルナはポニーテールにした髪を背中の辺りでゆらゆらさせながら教室に現れた。
スカートとソックスの狭間から覗く絶対領域は、クラスの男どもにとって心の癒しになっているに違いない。
女子はその綺麗な色をした髪の毛と、色に負けない美少女ぶりに
嫉妬も交えて見惚れていた。
「えっと、千堂ハルナですッ。宜しくお願いします!!」
可愛らしい声で名前を述べると、クラス中が割れんばかりの拍手をッ!
ん?何だその偽名は!!何故千堂!?
まさか、俺のよく行く千堂マートから取っているんじゃ…
俺と同じ疑問をもったらしい男子が
「千堂って、あのスーパーの…?」
と他のクラスメイトに聞いている。
あそこは巨大チェーン店の一つで、全国に幾つも千堂マートの名前があるらしい。
そこのお嬢様かもしれないという推測が、瞬く間に広がってゆく…
頼むよ、神様。
これ以上俺を困らせないでくれ…!!!!