ドーンッッッ!!
あわあわと、空澄の顔を覗き込んだり自分の頭を掻いたりしている俺を見て
何だか嬉しそうに微笑みながら
「ありがと、太陽」
なんて、綺麗な顔で微笑まれるもんだから
俺の心臓がドクンッなんてでっかい音ではねちゃったじゃねーか。
男にときめくなんて、俺もどうかしてる。
あーーーー。俺ってソッチもイケる系?
いやいやいやいや!!!!
そんな事は断じて無い!!空澄が可愛すぎるのが罪なんだ…
そうだよ、俺は女好きなんだ…。あ、自分で言ってて虚しくなってきた。
でも、朝だってルナのパンチラでときめいたじゃないk…
「あ!!!!ルナ!!忘れてた!!!」
「ルナ?」
「あ、いや…何でもない」
アイツ、俺の監視下に居ない間に何かおかしなことを口走ってるんじゃ…!?
移動教室って、何処だ?
「次って、何?」
「理科だよ。僕は生物。太陽は?」
「選択教科か…。俺も生物」
アイツ、何を選択したんだ?
不安いっぱいのまま、空澄と共に生物室へと移動を始める。
結構ギリギリの時間だったが、遅れる事無く教室に入る事が出来た。