ドーンッッッ!!





-------―――




「タイちゃん!!」


「どわっ!!ちょ…朝から抱きつくなよ!!」


「え!?じ…じゃあっ夜なら良いって事だねありがとう!!」


「都合のいい解釈をするな」



何時ものように京太郎と話す頃には、普段通り…とまではいかないが

それに限りなく近い状態にまで戻る事が出来ていた。


「ってか、珍しいな。お前が抱きついてくるなんて」


いつもなら2メートルくらい離れて話しかけてくるくせに。



そう言うと、京太郎は脅えた顔をしながらケータイを取り出し、俺に付きつけるようにして見せて来た。


「見て!この気味の悪いメールを!!

昨日の夜中に突然送られてきたんだ。僕だけだと思ったら、他にも沢山このメールが来たって言う人がいて。

学校中で呪いのメールだって騒がれてるんだ」


まさか と思ったが。


その文章は、俺に送られてきたメールと寸分違わないもので。


「どうなってんだよ…」


背筋が寒くなる。


「怖いよね!!そうだよね!!送り主も不明だし、何かを奪いに来るらしいし!

僕なんか眠れない位に脅えていたよ。

何度『今すぐタイちゃんに会いたい』と思った事か!!」


京太郎は自分の肩を抱きながら俺にアピールしてくる。キモイからやめれ。



…にしても。



俺だけじゃない。でも、誰にでも という訳じゃない。


この関連性は何なのだろう。



< 56 / 188 >

この作品をシェア

pagetop