ドーンッッッ!!
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「タイちゃん!!」
「どわっ!!ちょ…朝から抱きつくなよ!!」
「え!?じ…じゃあっ夜なら良いって事だねありがとう!!」
「都合のいい解釈をするな」
何時ものように京太郎と話す頃には、普段通り…とまではいかないが
それに限りなく近い状態にまで戻る事が出来ていた。
「ってか、珍しいな。お前が抱きついてくるなんて」
いつもなら2メートルくらい離れて話しかけてくるくせに。
そう言うと、京太郎は脅えた顔をしながらケータイを取り出し、俺に付きつけるようにして見せて来た。
「見て!この気味の悪いメールを!!
昨日の夜中に突然送られてきたんだ。僕だけだと思ったら、他にも沢山このメールが来たって言う人がいて。
学校中で呪いのメールだって騒がれてるんだ」
まさか と思ったが。
その文章は、俺に送られてきたメールと寸分違わないもので。
「どうなってんだよ…」
背筋が寒くなる。
「怖いよね!!そうだよね!!送り主も不明だし、何かを奪いに来るらしいし!
僕なんか眠れない位に脅えていたよ。
何度『今すぐタイちゃんに会いたい』と思った事か!!」
京太郎は自分の肩を抱きながら俺にアピールしてくる。キモイからやめれ。
…にしても。
俺だけじゃない。でも、誰にでも という訳じゃない。
この関連性は何なのだろう。