ドーンッッッ!!





「…なぁ、俺とお前の共通点って何だ?」


目の前でクネクネと悶える奴に問うが…


「え…?そうだね、見た目と性格がすこぶる良いという事ではないだろうか」


と、焦点がピンぼけ過ぎてて突っ込みも満足に入れられない様な答えが返ってくる。


それに、自分で言う辺り性格に難があると思うのだが。



「まぁいいや。所で、何故俺の鞄をあさっている?」


「え?何故って、僕のケー番をタイちゃんのケータイに登録してあげようと思って」


上から目線てどうなのよ、コレ。


京太郎は勝手に赤外線で互いの番号を交換し、何事も無かったかのように『じゃ、夜メールするね!!』と爽やかに去っていったのだった。



どんだけ自由人なんだろう。怒るどころか感心までしてきたじゃないか。



ため息を一つ吐いて、ゆっくりと教室に向かった。







「あ、おはよう」


自分の席に座っていた空澄が、俺の姿を見つけてやって来た。



「はよ」

「ねぇ。昨日のメールの件なんだけど…」


「ああ、聞いたよ。学校中で噂になってるんだって?」


そう言うと、『なぁんだ』と残念そうに笑っていた。



「僕が最初に教えたかったのに」


「そりゃーどーも。…で、なんか関連性とかって無いのか?」


「関連性ねぇ…。まだよく分からないけど、聞いた話だとカップルが多いらしいよ。

だから、なんかの嫌がらせじゃないかっていう話もあるけど…


太陽、キミって付き合ってる子とか居るの?」


「…居るように見えるか?この無愛想な顔と性格で」


「だよね」



そこを笑顔で肯定されるとムカつくのだが!!!



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